「M★A★S★H マッシュ」 LD版吹替は俺がハマーだ!の面子







LD規格黎明期に二ヶ国語仕様のタイトルがいくつかあった。LRの片方に英語、もう片方に日本語吹替音声が収録されており字幕はなし。DVDと違って字幕のオンオフは出来ないしモノラル音声になってしまうのでLDソフトを購入するマニア層からは嫌われたらしい。この仕様はやがて廃れ英語音声オンリーの字幕版が再発売された。

現在のモノサシで見てみるとこのLD版吹替は非常に貴重なものだと思う。テレビ洋画劇場全盛期の吹替はカットの問題が常につきまとっていた。通常の2時間枠では正味90分程度、90分枠では70分まで縮められてしまう。セルビデオ、レンタルビデオがほとんど普及していなかった頃にノーカット吹替を提供していた二ヶ国語LDの意義は大きい。しかもキャスティングは吹替黄金時代の豪華なメンツ。

二ヶ国語でリリースされたのはFOXの権利作品が多かった。近年になって「エイリアン」や「猿の惑星」のBDにLD版吹替が収録されてファンを喜ばせたが、まだまだ埋もれたままのタイトルがある。個人的には「オーメン」、「オーメン2」、「パットン大戦車軍団」、「ザ・フォッグ」の発掘をメーカー様にお願いしたいところ。

自分は「M★A★S★H マッシュ」のみ二ヶ国語LDを所有している。学生時代に御茶ノ水の中古屋で購入したのだがプレーヤーにかけてみてのけぞった。B面が悪名高きスノーノイズの嵐だったのである。パイオニアは「LDは劣化しないメディア」と宣伝していたがこれは大嘘でスノーノイズの問題はかなり早い時期から表面化していた。「クリープショー」のLDはプレーヤーの中でA面とB面が剥がれて取り出すのに難儀した忌まわしい思い出がある(LDは2枚の円盤を接着剤で貼り付ける製造方式だった)。

返品しようかと迷ったが吹替が貴重だから良いかと自分を納得させた。戦争喜劇の傑作として名高い本作、コメディは字幕より吹替で見たほうが絶対面白い。TV版の声優はドナルド・サザーランドが西沢利明、エリオット・グールドが瑳川哲朗だった。BDに収録されているが残念ながらカット版。

LD版は羽佐間道夫、内海賢二のコンビ。この組み合わせは「俺がハマーだ!」、「ロッキー」でお馴染み。西沢版より軽快で笑える。その他の面子に小宮和枝、青野武、納谷六朗が登場。俺ハマのドリー・ドロー、クレイジーバスジャカー、銀行強盗の皆さんですな。サリー・ケラーマンはのび太くんこと小原乃梨子が担当していた。


監督 ロバート・アルトマン

ドナルド・サザーランド(羽佐間道夫(LD版):西沢利明(TV版))/エリオット・グールド(内海賢二:瑳川哲朗)/トム・スケリット(青野武:前田昌明)/ルネ・オーベルジョノワ(安原義人:納谷六朗)






この記事へのコメント