「ラスト・アウトロー」 弾を数えろ







「ヤングガン2」のジョフ・マーフィが監督した異色西部劇。1993年作品。テレビ映画だが当時は主演のミッキー・ロークの人気がまだ健在の頃で日本では劇場公開された。

舞台は南北戦争後のニューメキシコ。南軍残党のグラフ大佐(ミッキー・ローク)は強盗団を組織して暴れまわっていたが警備団の激しい反撃にあい部下が負傷する。大佐は足手まといにならないよう負傷者を射殺しようとするが副官のユースティス(ダーモット・マローニー)に撃たれる。大佐の残虐なやり方に嫌気が差していたユースティスは大佐を排除し、新しいリーダーになり仲間たちとともにメキシコに逃亡しようとする。しかし死んだと思われた大佐は奇跡的に生き延びていた。逮捕された彼は追跡隊に協力してかっての部下たちを次々と惨殺していく…。

ロークが演じる大佐がとても恐ろしい。冷酷・邪悪・残虐で裏切り者どもを悪魔的策略で血祭りにあげていく。追跡隊もじわじわとリード、のっとって破滅に追い込んでいく手管が凄まじい。陰惨な展開が続き西部劇というよりほとんどスリラー映画。脚本家が「ヒッチャー」のエリック・レッドと知って納得。「ワイルド・バンチ」に設定が似てるが意識したんだろうか?

銃撃戦の際の残弾数が重要なファクターになっていて、ラストの対決でもこの伏線が生きてくる。「弾数はいつも把握しておけ」という大佐の教えが重い。

ミッキー・ロークは本作で一世一代の名演技を披露。悪賢ぶりと残虐さはレクター博士に通じるものがある。自分のお気に入りのダーモット・マローニーも大熱演。スティーヴ・ブシェミ、ジョン・C・マッギンレー、テッド・レヴィンなど脇役も良い。

自分は字幕版を深夜放送で視聴。現時点では国内版DVD・BDは出ていない。吹替も存在しないようだ。


監督 ジョフ・マーフィ

ミッキー・ローク/ダーモット・マローニー/スティーヴ・ブシェミ/ジョン・C・マッギンレー/テッド・レヴィン





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