「クリープショー」 何故再販されない






スティーブン・キングとジョージ・A・ロメロがタッグを組んだオムニバスホラー映画。

没になった映画版「呪われた町」の企画会議の際に知り合い、意気投合したキングとロメロは「ザ・スタンド」の制作資金を稼ぐため本作を企画、当初はモノクロ、3Dで撮る案もあったがキングの希望で二人が影響を受けた50年代のECホラーコミックスの作風を映画で再現するというコンセプトに決定。
何時もは資金繰りで難儀するロメロだが、今回はUFDから潤沢な資金提供が有り有名俳優が起用されている。自分のお気に入りハル・ホルブルック、テッド・ダンソンが出てるのが嬉しい。
売れる前のエド・ハリスが出ているのはロメロの「ナイトライダーズ」で初主演した縁だろうな。ロメロの映画に出演した後にスターになったのはこの人ぐらいか。
プロローグとエピローグに登場する少年役はキングの倅のジョー・キング。今はジョー・ヒルの名前で売れっ子作家になった。蛙の子は蛙やね。

ロメロは(またしても)ストック音源をサントラに使うつもりだったが周りに反対されたか助監督のジョン・ハリソンが担当することになり非専門家とは思えないほど素晴らしいスコアを書いた。「死霊のえじき」でも傑作劇伴を提供、もっと活躍して欲しかったがその後は目立った動きはなかったようだ。残念。

ロメロ映画では初めてメジャー系列(ワーナー)の配給で公開されたが興行成績はイマイチだったとか。日本では3年以上遅れて1986年にヘラルド配給で公開。

本作はテレビ放送時の吹替版が存在する。自分は深夜放送時に録画したが初出・ゴールデンタイムで放送されたかは不明。「クリープショー2」は木曜洋画劇場で放送されたことがあるけど。配役はかなり豪華。阪脩のキチガイ悪役(第3話のレスリー・ニールセン)は珍しいかも。


日本国内ではDVD黎明期に一度だけ発売されて以来まったく再販がないことで有名なタイトル。2015年末現在も再販なしでカルチュア・パブリッシャーズから出たDVDはプレミアが付いてるが高い金を出す価値が有るか甚だ疑問。ビデオ・LDで使われたアナログマスターをそのまま再利用しており画質はお粗末、字幕は焼付で当然オンオフは不可。画角がスタンダードなのでトリミングビスタ版の北米版DVD、Blu-rayより画面上下の情報量が多いというメリットはあるが…。

北米版Blu-rayはワーナーから2008年にリリースされてる。当ブログでもキャプ画像を掲載しているが画質はグッド。音声はステレオのみ、特典は予告のみという寂しい仕様だけど文句は言うまい。

2013年にUK版Blu-rayがSecond Sightから発売された。こちらはDTS5.1ch音声、ロメロ、サビーニらのコメンタリーが2種、メイキング映像、削除されたシーン、スチールギャラリーなど特典満載の超豪華仕様。欲しいけどリージョンBなんだよねぇ。うむむ。
国内版BDが出るならUK版の移植をお願いしたい。


監督 ジョージ・A・ロメロ

スティーブン・キング、フリッツ・ウィーヴァー(千田光男)/トム・サヴィーニ、テッド・ダンソン(江原正士)/レスリー・ニールセン (阪脩)/ハル・ホルブルック(小島敏彦)/E・G・マーシャル(大木民夫)/ジョー・ヒル(羽村京子)エイドリアン・バーボー(藤夏子)/エド・ハリス(秋本羊介)
クリープショー Blu-ray
クリープショー Blu-ray
クリープショー Blu-ray
クリープショー Blu-ray



北米版


UK版。リージョンB

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