「エアポート'75」 ジョージ・ケネディ死去

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ジョージ・ケネディが亡くなった。まだ生きていたのかという印象だが91歳で逝ったそうで大往生だな。
名脇役としてA級、B級区別なしにどんな映画にも出ていたが代表作は「エアポート」シリーズのジョー・パトローニ役だろうか。同じ役で4作全てに出てるので。名前は同じでも役柄が全部違うので連作の続編ではなくパラレルワールドだな。
「大空港」では整備主任、「エアポート'75」は航空会社の副社長、「エアポート'77/バミューダからの脱出」は技術者、「エアポート'80」ではコンコルドのパイロットを担当している。
「大空港」は正直退屈、'77は何度挑戦しても寝てしまう、滅茶苦茶な作りでシリーズの止めを刺した'80は評判が悪いが退屈はしないデキ。個人的には'75のみ面白かった。

ジャンボ機747に小型機が衝突、コックピット上部に大穴が空き機長は重症、副操縦士は空中に放り出される。操縦者不在のまま漂流する747を会社と軍は何とか救出しようとする。
シンプルな筋立てだが演出・撮影が的確で楽しめる。747を実際に飛ばした空撮も効果的。ジョン・カカバスのいかにも70年代風の大仰なサウンドトラックの貢献も大。

映画秘宝では「大空って狭いんですね」と皮肉っていたが航空機の空中衝突は実際によくある事。航空機事故を扱ったドキュメンタリー番組「メーデー!」を見てると年中事故ってるようなイメージが。飛行機には乗りたくないな。
航空パニック映画のお約束である「素人が飛行機を操縦する」パターンは本作が広めたと思う。ダグ・マクルーア主演の「恐怖のエアポート」の方が先だけどあちらはテレビ映画だ。

ケネディ=パトローニは救出チームのリーダーを務める。実に見事な演技と存在感。主演はパイロット役のチャールトン・ヘストンだけど。ヒロインはカレン・ブラック。ホラー映画じゃあるまいし彼女の異形ヅラのドアップはキツイ。テレビドラマ「インベーダー」のロイ・シネスが副操縦士役で出演しているが序盤であっさり殉職・退場してしまう。

コックピットの穴ごしにヘリから吊り降ろされたヘストンが747に乗り移ろうとする場面がクライマックス。実際に空中撮影を行っていて手に汗握る。

ケネディは後に韓国映画「大韓航空機爆破事件・真由美」にも航空関連の役で出演。日本では1990年に吹替で放送されており、おいらが初めて見た韓国映画だったが極めて異様な代物だった。今では絶対に放送できない内容。二度と見ることはないと思っていたがYouTubeで検索したらあっさり見つかった。飛行機爆破シーンのみだが今見てもやはり異常なシロモノでございました。

テレビ吹替版でケネディの声を担当したのは若山弦蔵。「アイガー・サンクション」でもケネディの声を当てていた。ヘストンは定番の納谷悟朗。DVDに収録されているので現在でも視聴は容易。カット部分は字幕対応になるが。


監督  ジャック・スマイト

チャールトン・ヘストン(納谷悟朗)/ジョージ・ケネディ(若山弦蔵)/カレン・ブラック(鈴木弘子)
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