低価格プロジェクターのルーメン表記、いわゆるチャイナルーメン・中華ルーメン及びLED光源について





当駄ブログは廉価プロジェクターに関する記事に結構アクセスが来る。そこで今回はルーメン表記に関する話題を。

先日Crenova社が新型ハーフHDプロジェクター「RAGU RG-01」を発売した。
RG-01は日本初の低価格ハーフHDPJとしてリリースされヒットした「XPE650」の後継機的製品。
基本仕様は向上しているが気になる点がひとつ

「XPE650は3000ルーメンだったのにRG-01は公称300ルーメン」

光量が10分の1に落ちている。大幅なスペックダウンに見えるが、実際に視聴してみると両機の光量差は感じない。
どういうことか。

結論を先に言うと現行の中華製低価格プロジェクターのルーメン表記はほぼすべてが過大表示なのである
この過大表示ルーメンが通称中華ルーメン、チャイナルーメンと呼ばれているシロモノ(販売業者が呼称しているケースもある)。

日本国産のPJのルーメンは通常「レンズからの出力時」の数値を表記している。
しかし中華ルーメンは「LED光源」の数値を表記してるらしい。
LED光源から発した光は偏光板や透過液晶を介した際に減衰し、出力時は5分の1から10分の1、もしくはそれ以上に光量が落ちる。

低価格LED光源の場合500ルーメン程度が出力の上限らしい。それ以上のルーメン数を表記している中華PJは実際は表記されているルーメン数の5分の1~10分の1程度の光量しか無いと考えたほうが良い。

XPE650はヒットしたが「3000ルーメンなのに暗すぎる」というクレームや返品が多かったと推察される。
アマゾンレビューの低評価も光量不足に関する苦情が多く見られた。
そこで後継機のRG-01は日本国内基準のルーメン数を表記したと思われる。

現在の主流光源である水銀ランプは

・高価
・消費電力が大きい
・寿命が短い
・取り扱いが面倒
・規定寿命前に突然死することがある

などの欠点があり非常に難儀な製品。LEDはこれらの問題を回避できるが肝心の光量が水銀ランプに及ばない。
低価格LEDで2000~3000ルーメンが出力できるなら水銀ランプはとっくにLEDに駆逐されている。

水銀ランプ並の高出力LEDプロジェクターを作っているメーカーにカシオがある。
レーザーとLEDのハイブリッド光源で2700~3500ルーメンという水銀ランプ以上の光量を実現しているが問題はお値段。
基本性能を考えると価格はかなり割高。水銀ランプより長寿命で交換費用がかからない点を考慮しても微妙なところ。
エントリークラスは今時4:3アスペクト画面、現時点ではフルHD機がラインナップにないなど基本ビジネスプロジェクター仕様でホームシアター向けではない点も留意する必要がある。

カシオのハーフHD・LED光源のプロジェクター。ルーメン数は高い

現在のところ10万円クラスで唯一のフルHD・LED光源のプロジェクターがLGエレクトロニクス製の「Minibeam Pro PF1500G」と「PF1000UG」。
PF1500Gは1400ルーメン、PF1000UGは短焦点型で1000ルーメン。
使い勝手が良く好評のようだが13万近い価格がネックだった。しかし最近は値下がりが進み実売で10万円を切っている。
購入候補に入れると良いかも。

DLP方式なのも魅力


短焦点型。高価格な上スクリーン投写だと歪みが出やすいのが難

■関連項目
1万円プロジェクター比較レビュー 「Crenova XPE460」「EZAPOR GM60A」「DBPOWER RD-805」
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