大河ドラマ 「真田丸」第50話感想。
1年続いた真田丸も今回で終わり。
最終話はサブタイトル・オープニングなし。
今回は江戸に戻る途中の信之が投宿先の寺で本多正信に会う場面からスタート。
正信も帰還の最中らしい。裏があるわけではなく単なる偶然のようだ。
見知った顔との相部屋を喜ぶ信之だが正信のイビキと寝言がやかましくて眠れず閉口。
大阪城に帰城した信繁は佐助の手下たちを励ます。
エンドクレジットを見たところ、このむさ苦しい連中が真田十勇士らしい。
名字はないが名前だけ出ていた。小助と六郎2号がいないから八勇士だが。
個人的に霧隠才蔵には思い入れがあるので男前の俳優を当てて欲しかった。
風神の門で才蔵を演じた三浦浩一に出てもらうのは流石に無理か。
大角与左衛門は信繁の尋問に
「秀吉に娘を手篭めにされて恨んでいた」
「豊臣への復讐が目的。徳川の間諜ではない」
と答え串を腹に突き刺して自害。
あら、城に火をつけた放火犯として有名なのに、ここで退場かと思ったが続きがあった。
介錯をしない信繁も甘いな。
与左衛門役の樋浦勉は見せ場があって嬉しかったのでは。
加齢でだいぶ声が嗄れていたのがちょっと寂しかったけど。
この人のブルース・ウィリスの吹替が好きなので。
秀頼の御前で最後の軍議が開かれた。
メンバーは信繁、勝永、明石掃部、大野治長・治房兄弟。
盛親は前回で退場か。史実では最後の戦の時後方を守っていたので主力決戦には参加してないが。
彼は敗戦後に徳川方に捕らえられ斬られている。
治房が大将格に昇進しているな。
秀頼は自らの出陣を了承する。
最終決戦となる天王寺・岡山の戦いが始まった。
大阪方は待ち伏せで家康・秀忠の本陣を攻撃する作戦だったが猛り狂った松平忠直勢が勝永の陣営に攻めかかり、計画が狂ってしまう。
不本意な開戦なれど勝永は奮戦、本田忠朝勢を撃破・忠朝を打ち取り真田信吉隊も蹴散らし榊原などの家康の旗本勢に迫る。
勝永さん大活躍ですね。勝永の活躍を描いた映像作品は多分本作が初めてじゃないかな。
平原を駆け抜ける姿が凛々しい。
信繁は出撃の際に大助を大阪城に帰す。
寝返りの嫌疑をかけられているゆえ身の潔白を証明するには息子を人質に出すしかなかった。悲しい。
死んだと思われていた与左衛門は秀頼に
「徳川の間者と会っている信繁を見てしまい口封じに斬られた」
と讒言。秀頼の出陣は中止になってしまう。
勝永隊と連携した真田隊の猛攻に家康の本陣は総崩れになり、家康もほうほうの体で逃げ出す。
岡山口の治房隊は秀忠の本陣を襲撃、大混乱になる。
真田軍記最高のクライマックスですな。
取り乱して「切腹をする」と喚く家康が描かれているのが実によろしい。
家康に近侍していた大久保彦左衛門、秀忠の危機を剣で救った柳生宗矩、見事な戦況分析で劣勢を覆した立花宗茂が省かれているのは残念至極。
徳川の名参謀だった宗矩はレギュラーで出しても良かったと思うんだけどね。
「浅井長晟裏切り」
という流言飛語で徳川方を混乱させる定番シーンもなかったな。
野戦シーンは結構頑張っていた。兵士の人数も馬の数も少なかったけど。CGで水増しして欲しかった。
善戦した大阪勢も時間の経過とともに押されるようになり、ついにに力尽きる時が来た。
本作では馬印の運用の不始末が敗因のひとつになっていた。むう。
明石勢は信繁・勝永隊との連携が上手くいかず撤退。明石掃部は逃亡して行方不明に。
明石掃部は「風神の門」の方が渋くて格好良かったな。本作ではあまり良い所がなかった。敬虔なクリスチャンという点は共通してたが。
信繁は単騎で家康の本陣に肉薄。
学研まんが「真田幸村
三谷さん、あの漫画を読んだことがあるんじゃないのか。
本陣の人数がまばらだが、散り散りになっていた兵をかき集めてやっと立て直したばかりと好意的に解釈しましょう。
今度は家康も慌てず騒がず信繁と対峙。
一対一で睨み合うマカロニウエスタン的展開。
結局馬上筒による狙撃は成功せず、佐助とともに戦場を暴れまわって撤退。
遠方には信繁の戦いぶりを見て感銘を受ける伊達政宗と上杉景勝の姿があった。
退場したと思ってた片桐且元と寧もちょっとだけ出てきた。
信繁は神社で佐助の介錯により自刃。
勝永は戦場を離脱。
史実と違う最後だけどこのぐらいの脚色はオーケーでしょう。
秀頼・淀・大助の最後や千姫脱出の描写は慌ただしく雑な感じ。もう少し丁寧にやってほしかったな。
治房や「きり」、出浦、半蔵のフォローもなし。
信繁を思う信之の姿が本作のラストカット。
うーん、大詰めはもっと盛り上げて欲しかったかな。
最後の佐久間象山うんぬんは余計では。
信繁と勝永の戦いぶりは素晴らしかった。
全編総括感想。
前半の昌幸サバイバル編が一番無理なくまとまっていた印象。
秀吉編は長すぎ、関ヶ原編は何の余韻もなく三成と行部が退場してしまいガッカリ。
俳優陣は適役多し。
堺雅人はニヤケ顔と甲高い声が苦手だったのだが本作の好演でスッカリ見直したぞ。
温厚な信繁の人柄が上手く出ていた。
昌幸、家康、秀吉、正信、忠勝、三成、行部はイメージ合い過ぎで今後の戦国映像作品は全て同じキャストでもオッケーだな。
喜劇調の軽い作風で寒いギャグが苦手だったが、最新の考証や凝った設定は意欲的だった。
1年間楽しませてもらいました。
この記事へのコメント